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監視にせずに、パートナーと家計を共有する方法

共同での家計管理は、技術ではなく人間関係の側で壊れます。始める前に決めておくこと、共有帳簿に入れないでおくもの、そして月一回の会話を数字の話にとどめる進め方。

家計を共有することの技術的な部分は、九十秒ほどで終わります。片方がコードを送り、もう片方が入力すれば、二台は同じ帳簿の上にいます。難しいところはすべて人間関係の側にあり、しかもそこを計画する人がほとんどいません。共有家計が五週間で終わりがちなのはそのためです。

いちばん多い失敗は、お金の考え方の食い違いではありません。片方が帳簿係になり、もう片方が帳簿に載せられる対象になってしまうことです。その役割分担がいったん生まれると、ある支出についての質問は、どれほど中立に発したものでも告発として届きます。訊かれた側は記録を減らすことで応じます。帳簿は劣化し、合計は本当でなくなり、全体が静かに終わります。

数字を決める前に、範囲を決める

アプリを入れるより先に、この共有帳簿は何のためのものかを決めてください。よくある範囲は三つあり、それぞれ挙動がまるで違います。

範囲その一:共同の費用だけ

家賃や住宅ローン、水道光熱費、食費、子どもにかかるもの、保険料、共用の交通費。個人の支出——服、趣味、お互いへの贈りもの、職場での昼食——は完全に外に置きます。摩擦がいちばん少なく、多くの二人組はここから始めるのがよいはずです。この範囲で、その月が回るかどうかを実際に決めている固定的な支出の姿は正確につかめますし、誰も美容院代の弁明を求められません。

範囲その二:二人の全部

双方向に全部見える形。家計を完全に一本化していて、お金で言い争ってこなかった歴史のある二人にはよく合いますが、そうでない人にとっては最初のうちほぼうまくいきません。最終的にここへ来たいのなら、初日ではなく四か月目に来てください。

範囲その三:共同費用+各自のお小遣い

中間の道で、実際にはいちばん長持ちします。共同の費用は細かく記録する。それとは別に、各自に毎月の個人枠があり、そこは誰にも説明しなくてよい。予算の中の一行であって、明細の集まりではありません。総額はわかるが、何を買ったかはわからない、という形です。

この最後の配置は、実在する問題を解いています。私的であることに正当性のある支出はありますし、私的であることを表現できない仕組みは、単に迂回されるだけです。誕生日の贈りものがわかりやすい例です。「あの四千円は何」に対して、答えでない答えが許容されている必要があるのです。

二人とも書く。でなければ機能しない

片方が全部入力している共有家計は、共有家計ではありません。家庭のために一人がデータ入力をしているだけで、二つの面から同時に崩れます。実務的には、その人が居合わせなかった支出は抜けるか概算になるので、合計が合わず、やがて信じられなくなります。人間関係の面では、先ほどの経理係と監査対象の構図がそのまま据えつけられます。

だから条件は「二人で予算に合意する」ではなく「二人とも記録する」です。そしてその敷居は、家計管理に関心のない側でも越えられるくらい低くなければいけません。数秒、レジで、フォームを開かずに。支出の記録が作業なら、関心の薄い側はやりません。原則に合意しても、それは変わりません。

同時に、二台で本当に同じ帳簿で、双方向に更新される必要があります。片方が持っている表計算ファイルに、もう片方がレシートを送るという形は、経理係の配置が変装しているだけです。Fambook が家庭を単位にしているのはこのためで、招待コードで二台目が同じ帳簿に加わり、各記録にはどの家族メンバーのものかが載るので、その月をカテゴリ別と同じ手軽さで人別に読めます。責任を割り当てるためではなく、合計を欠けのないものにするためです。

「誰が使ったか」は何のためで、何のためでないか

記録に人を紐づけるのは有用で、同時に誤用しやすい。正当な使い道は狭いものです。

不当な使い道は、毎月どちらが多く使ったかを比べることです。収入も労働時間も、家事という賃金の出ない仕事の量も違う家庭で、その数字はほとんど意味を持ちません。そして順位表として扱えば、全体を終わらせるあの防衛的な記録もれが確実に起きます。統計画面でまず人別の合計を見ている自分に気づいたら、習慣になる前に、それを声に出しておく価値があります。

月に一度の会話

二十分、月に一度、時間を決めて、どちらも疲れていないときに。言い争いにしないための構造は、振り返りは短く、話の重心を先へ置くことです。

  1. 大きいカテゴリを三つ見て、その数字を声に出す。それだけ。説明はまだしません。
  2. 問いをひとつ。このうち意外だったのはどれ。意外さは月次確認で唯一の有用な信号です。予想どおりの大きな数字は情報ではありません。
  3. 来月変えることをひとつ選ぶ。ひとつです。五つ同時に変えると、どれが効いたのかわからないうえ、どれも実行されません。
  4. 来月の決まった支出——保険の更新、学校への支払い、年払いのサブスク——を確かめて声に出す。三週目に誰も驚かないために。
  5. そこで止める。ここから家計全般の総点検に流れたくなりますが、その会話は価値があるにせよ、毎月ではなく、数字が机の上に出ているあいだでもありません。

Fambook の統計は最初の手順のために組まれています。当期の支出・収入・収支、主なカテゴリは細かい尾を読めない破片にせずまとめたドーナツ、十四日間の推移、そして家族メンバー別と場所別の内訳。五分で足りるのは、報告書をつくっているのではなく、意外なものを探しているからです。

すでにある過去の記録をどうするか

どちらかが一年ひとりで記録してきたのなら、それを全部共有帳簿に流し込みたい衝動は抑えてください。初日から非対称が生まれます。片方の過去だけが並び、もう片方のは並ばない。しかも古いデータは、いまや二人とも捨てた分類でつけられていることが多いのです。

Fambook はこの判断を意図的に取り上げています。家庭に参加する前に書いた記録はあなたに紐づいたままで、共有帳簿には統合されません。履歴はあなたのもとに残り、あなたは見られますが、相手が見るものの一部にはなりません。古い帳簿を本当に持ち込みたいのなら、CSV の取り込みが無料で用意されています。ただし参加の副作用としてではなく、意識してやってください。

うまくいかないことが多い三つの形

収入が違うのに、何でも正確に折半する

収入が違う二人の折半は、収入の少ないほうに残る割合が大幅に小さくなることを意味します。中立に見えて、中立ではありません。収入に比例させる方法にもそれ自体の問題があり、別のページで扱いますが、計算がいらないというだけの理由で折半を既定にするのはやめておきましょう。

帳簿を証拠として使う

共有の記録が、別件の言い争いの中で相手に引用された瞬間、その記録の有用性は終わります。二人とも、この記録は武器なのだと学び、二人とも、そこに何を入れるかを管理しはじめます。

相手が望んでいないのに一式そろえる

相手に関心がないなら、カテゴリと予算から始めないでください。共有のカテゴリをひとつ、たいていは食費、それだけで一か月。うまくいく小さなものは、制度より説得力があります。そして二歩目を相手のほうから提案する余地が残ります。

よくある質問

全部記録すべきですか、共同の費用だけにすべきですか。

まずは共同の費用だけで。住居費、水道光熱費、食費、子どもにかかるもの、保険料、共用の交通費。その月が回るかどうかを決めているのはそこですし、誰も美容院代の弁明をしなくて済みます。範囲は後から広げられます。喧嘩のあとに狭めるほうがずっと難しいのです。

記録したものは相手に全部見えますか。

共有帳簿である以上、その家庭に書いたものは家庭に見えます。それが共有という言葉の意味です。Fambook では、参加より前に書いた記録は統合されず、あなたのものとして残ります。私的にしておくべきものは、アプリに隠してもらうのではなく、共有の範囲の外に置いてください。

片方しかやる気がない場合は。

制度を採用してくれと頼まないこと。カテゴリをひとつ、たいていは食料品を、一か月だけ記録してほしいと頼んでください。共有された数字が役に立つとわかれば、相手のほうから広げます。役に立たなければ、それを安く学べたということです。

二人とも課金が必要ですか。

Fambook では不要です。共有、同期、予算、統計、CSV の書き出しは無料で、無料の範囲が二人の家庭をカバーします。課金はアカウント単位で、入力を減らす機能を買うものなので、片方が課金しても、もう片方が帳簿から締め出されることはありません。

現金はどう扱えばいいですか。

手渡したその場で書くか、抜けることを受け入れるかです。再現でつくった家計がいちばん狂うのが現金で、小さく頻度が高いものに偏っているからです。週に一度の引き出しを一件として記録し、内訳を追うのはやめる、という家庭もあります。正確さは落ちますが、概算だと自覚している点では正直です。

共同口座をつくれば解決しますか。

共同の支払いをする仕組みとしては解決しますが、見えるようになるかは別です。明細でわかるのは店名と金額で、何を買ったかも、どちらが決めたかもわかりません。共同口座と共有帳簿を併用している家庭はたくさんあります。答えている問いが違うのです。

ひと月ためしてみる

Fambook は家族にひとつの共有帳簿を渡します。誰でも数秒で一件書けて、どの記録にも誰が使ったかが残り、ひと月の合計が二か所ではなく一か所にまとまります。圏外でも記録でき、あとから同期します。記録、カテゴリ、予算、統計、CSV の入出力、同期、二人での共有は無料。課金で買えるのは「入力の手間が減ること」だけです。

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